
今日はお魚つかみ取り大会の日ニャ。
そういえば何時からだったかニャ?

ふー今日もいい散歩びよりだったぜ。
ねこ助、さっきお魚つかみ取り大会終わってたぞ。

うぅ…

まったく、メモしておかないから…。
メモなんて必要ないでしょ。
と考えていると思います。確かに単純なこと、忘れても良いことであればメモをとらなくても良いのかもしれません。
しかし、メモはあらゆる場面において必要となります。今回はメモを取ることの良い面について、コクヨ㈱の研究を交えて書いていこうと思います。
記録に関する研究
まずは、以下の研究をご覧ください。時間の無い方は結果をまとめてありますので、飛ばしてどうぞ。
実験
音声を再生後、設問する。
被験者
- 記録しないグループ8人
- 手書きで記録するグループ8人
- キーボード入力で記録するグループ4人
この3つのグループを被験者として実験しました。
第一部
架空の話を2分程度聞き取る。
単語確認
設問の結果、記録しないグループが成績トップとなった。
また、3つのグループにほとんど差が見られない。
第二部
消防署の組織構造と職務説明を3分程度聞き取る。
単語確認
組織名称と業務内容を答える。
キーボード入力がトップの成績だが3グループともほぼ横ばい。
構造確認
組織を階層図を答える。
”記録なし < 手書き < キーボード入力”と明らかに成績の差異が見られる。
第三部
打ち合わせや口頭指示を12分程度聞き取る。
この第三部の設問のみメモを参照して行う。
もちろん、記録しないグループは何も見ることができない。
単語確認
重要語句の設問。
”記録なし”を大きく引き離し”手書き < キーボード入力”の順の成績。
報告文作成
全体要旨の報告文の作成。記述式。
こちらも”記録なし”< ”手書き、キーボード入力”という成績でした。
メモと記憶に関する意見
以下はメモをとっても記憶しないという意見です。
「神経衰弱」ゲームを用いた実験を行った。〜中略〜 メモをとっていた学生たちのメモは没収されてしまう。
神経衰弱のように短い記憶時間しか与えられない場合、コクヨ㈱の研究第一部の実験で行われたように、記録時間に手をとられます。
単純な記憶であれば、記録をとらないことも有効かもしれませんが、実際の生活ではメモを取り上げられるようなことは無いと思います。
また、第二部の構造確認問題の結果を読み取ると、こういった複雑な話はメモを取ったほうが記憶に残るのは明らかです。
ですから、単純なことがら以外は、メモを取るべきでしょう。
メモとらないデメリット
複雑だと覚えきれない
この結果から、注目したいのが第二部の構造確認の設問です。この設問からメモを取っていないグループは、記録したグループと比較して成績が落ちています。3分程度の話であってもこのような結果なのです。
実生活において特に必要なスキルはおそらく第三部の実験でしょう。記録を見ながら設問に答えれた2つのグループは大きく引き離した成績なのが見て取れます。
メモをとるメリット
再現性
メモをとらない場合よりも、時間経過に対する再現性が高いでしょう。
徐々に忘れていくのが人間の仕様ですが、その対抗策となりえます。
正確さ
メモは不変です。伝言ゲームというゲームがありますが、人に口頭で伝える場合、正確に伝えたとしても、なぜか徐々に意味が変わってゆきます。
文字で伝えることで、誰が読んでも同じように伝わるのではないでしょうか。
おわりに
ちなみに、先ほどのグラフだけを見ると、キーボード入力が最強という風に見えるかもしれませんが、手書きメモの方が効率的であるといった考察もありますので、ぜひ研究も覗いてみて下さい。